2017年12月13日水曜日

患者様とのトーク

こんにちは。

TSF協会石川理恵です。

今日もメルマガを読んでいただきありがとうございます!

さて、第四趾の説明は思い浮かんだでしょうか?

お待ちかねの答えあわせです・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
患者様
「こんなことで腰の痛みが取れるの?なんでなの??」

セラピスト
「これは脊髄反射を利用して緊張を緩めています。難しく言うと屈曲反射(逃避反射)と交差性伸展反射と言います。」

患者様
「難しそう」

セラピスト
「例えば、画鋲を踏んだ時、どうなりますか?」

患者様
「痛くて足を引っ込めます」

セラピスト
「そう。画鋲を踏んだ方の足は、引っ込めて曲がります。逆に踏んでない方の足は画鋲を踏みつけないように伸びるので、反対の動きをします。」

患者様
「反対の足は飛び跳ねて伸びますね」

セラピスト
「これが、屈曲反射、交差性伸展反射をわかりやすくした説明です。画鋲を踏むと、反射的に片方が伸びて片方が縮む。意識的に出なく、反射的に。」
「そしてこれが先ほどの薬指(第4趾)に刺激を入れた時に、画鋲と同じ現象が起きているのです。」

患者様
「だから筋肉の緊張が変わったんですね。」


セラピスト
「そうです。さらにもう少し難しい話をすると、相反抑制という反射も起こっているんです。」

患者様
「はい。」

セラピスト
「筋肉が緊張すると、反対側の筋肉が弛緩するという作用です。例えば上腕二頭筋が緊張すると上腕三頭筋が弛緩します。」
「つまりさっきの画鋲踏みで考えると、画鋲を踏んで曲がった側の筋肉は、反対に伸びる側の筋肉が弛緩します。逃げるために伸びた側は、逆に曲げる筋肉が弛緩します。」

患者様
「混乱してきました。」

セラピスト
「一言で言えば、刺激を入れると、曲げる側も伸ばす側も弛緩するから、全身の筋肉の緊張が緩む、ということです」

患者様
「だから膝も腰も肩も、薬指を刺激しただけで痛みが弱まったのですね。じゃあ自分で押してみます」

患者様押してみる
「うーん。あんまり自分でやると変わんないなあ」

セラピスト
「それはもう押す意識が入ってしまっているから。画鋲もあると思いながら踏んでも、そんなに跳び上がらないでしょう。刺激を入れるのを予測していると、反射はうまくでないんですね。」

患者様
「なるほど・・・」

セラピスト
「でも〇〇さん(患者氏名)。ただ闇雲にこの薬指を治療しているわけじゃなくて、
先ほどあなたの踏み込み姿勢(荷重応答検査のこと)を見させて頂いた時に、足の指に力が入っていましたよね。つまり〇〇さんは歩くたびにこの薬指に力を入れながら歩いちゃっているの。だからこれから、この薬指を治療していくし、薬指に力が入らないような姿勢と筋肉を作ってかなきゃいけない。今から一生痛みが出ない体づくりをするために、一緒に頑張っていきましょう!」

患者様
「すごく納得できた。しばらく通ってみます!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


こんな風に説明されたら、私ならあった瞬間にこの治療家のことを信頼して
体を任せたいと思います。

「お尻を緩めたら腰痛がよくなったでしょう。だから通って柔らかくしていきましょう」
という説明よりも
実際に歩行の動作を見て、さらにその分析から痛みの原因を解説してくれた方が
はるかに理解できます。


このメルマガを読んでくださっているあなたは、
初回の評価で患者様になんて説明していますか?

もし、今回のメルマガを読んで頂いて、いいなと思っていただけた方はぜひ当協会のプレセミナーに遊びにきてくださいね。

それでは今日もありがとうございました!
また次回お会いしましょう。

セミナー詳細
http://03auto.biz/clk/archives/fcydqd.html

一番大事な検査 荷重応答検査
http://03auto.biz/clk/archives/sesyuw.html

治療法 第四趾
http://03auto.biz/clk/archives/yeauur.html

理論の詳しい説明(当協会の石川純也が専門用語で説明)
http://03auto.biz/clk/archives/tpyhqd.html
http://03auto.biz/clk/archives/jgkmtj.html
③http://03auto.biz/clk/archives/aneuhz.html

0 件のコメント:

コメントを投稿